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Plasma Rise

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松田スペシャル [限定発売]


ハリスの表面がゴムような状態であれば、瀬ズレや尾長に飲まれても傷がつかない。

衝撃や擦り傷を吸収する「特殊ポリマー層」

「ハリスの表面がゴムのような状態であれば、瀬ズレや尾長に飲まれても傷がつかない」。という松田稔氏の奇抜なアイデアをどうやって実現するか。その糸口が、サンラインの新技術「プラズマライズ」です。フロロカーボンは耐薬品性・難接着性の物質であり、コーティング剤を塗付したのでは簡単に剥がれてしまいます。プラズマライズにより特殊なプラズマ処理を施すことで、フロロカーボン表面への「特殊ポリマー層」の形成に成功。これにより、耐擦傷性、結束強力が大幅に向上しました。

従来技術により塗付されたコーティング剤 従来技術により塗付されたコーティング剤は、結束などによる屈曲・伸縮・摩擦によって簡単に剥がれる。従って、製品としては成立しなかった

プラズマライズにより形成した特殊ポリマー層 大気圧プラズマ技術により形成した特殊ポリマー層は、フロロカーボンと特殊ポリマーの間に層が無いので、結束などによる屈曲・伸縮・摩擦によって剥がれない。

特殊ポリマー層のクッション性が破断の原因となる擦り傷を吸収するため、傷が生じた後の残留強力が向上 <試験方法>
引張試験 (JIS L1013(2010)8.5項を基本とする)
・オリエンテック株式会社製テンシロン「ORIENTEC RTE-1210」
・残留強度指数:(擦傷後引張強力[kgf]/擦傷前引張強力[kgf])×100
・擦傷条件  :加圧擦傷…サンドペーパー#240 荷重2kg/10分間静置

                        摩擦擦傷…サンドペーパー#240 1回往復

 

※プロトタイプにおける試験結果であり、製品を保証するものではありません

特殊ポリマー層のクッション性により、鈎や道糸・サルカンの結束部分での食い込みが良く、結束強さが向上引張試験 (JIS L1013(2010)8.5項を基本とする)
・オリエンテック株式会社製テンシロン「ORIENTEC RTE-1210」
・試料     :#0.8〜#10 ブラックストリーム・従来品
・サンプル数  :N=45
・結束方法   :#0.8〜 チヌ鈎4号 外掛5回巻付
           #6〜   ふかせヒラマサ14号 外掛5回巻付
・エネルギー指数:従来品を100とする破断点エネルギー[J/mm3]の比

 

※プロトタイプにおける試験結果であり、製品を保証するものではありません

強烈な魚の引きを吸収する為には、直線的な強力値だけではなく靱性(粘り強さ)が要求される。この靱性は、破断エネルギーという物性値で定量的に示すことができる。サンラインがマグロ延縄漁用の糸づくりで培った、破断エネルギーをコントロールするノウハウも靭性向上に寄与している。引張試験 (JIS L1013(2010)8.5項を基本とする)
・オリエンテック株式会社製テンシロン「ORIENTEC RTE-1210」
・試料     :#0.8〜#10ブラックストリーム・従来品
・サンプル数  :N=45
・エネルギー指数:従来品を100とする破断点エネルギー[J/mm3]の比

 

※プロトタイプにおける試験結果であり、製品を保証するものではありません

 

 


ブラックストリームを語る上で欠かせないもの、それが「ブラックストリーム=黒潮」カラー。
光の乱反射を抑え、潮に溶け込むステルス効果を生み出す繊細な色味は、
実は染色職人の匠の手によって生み出された。
これまでスポーツウェアやユニホーム、さらには中東の民族衣装「トープ」など、あらゆる生地を染めてきた職人が
釣糸を染めることになった経緯、そして黒潮カラー誕生までの道のりを
黒潮カラーの生みの親、株式会社 水井 代表取締役会長・水井幸雄氏に語ってもらった。

 

福井県坂井市。福井県はポリエステルを代表とする合繊織物の国内最大の産地であり、染色加工高は全国第1位を誇る。温暖多湿の気候に恵まれた繊維の産地に、染色加工業を営む株式会社 水井はある。そして同社代表取締役会長を務める水井幸雄氏は、知る人ぞ知る染色職人である。 ブラックストリームの商品化に向けて、松田氏が思い描く理想の「色」をどうやって形にするかは難題であった。そんな中、松田氏の古くからの釣り仲間であった水井氏の存在が足がかりとなり黒潮カラー実現に向けて動き出した。

初めて釣り糸を染めたとき、

釣り糸の性質まで変わってしまったんです。

その繊細さに驚くと同時に「これは面白い!」と。

『ある時、サンラインさんから”釣り糸を染めてくれないか”と相談されたんです。釣り糸を染めるなんてもちろん初めてだったんですが、いざやってみると色は染まるんですが釣り糸の性質まで変わってしまったんです。釣り糸の繊細さに驚くと同時にこれは面白い!と。染色職人として新たな挑戦にワクワクしました』 その後、水井氏は正式に釣り糸の染色を担当することになり、松田氏と二人三脚で理想の色づくりに乗り出したが、開発は困難を極めた。

 

水井幸雄氏(株式会社 水井 代表取締役会長)

染めるのは駄目、塗るのも駄目。

じゃあ、どうすりゃいいのって話ですよ(笑)

糸を染めるには「染める」と「塗る」という2つの方法があります。染めるというのは物の分子の隙間に色を入れることなんですが、普通に染めると釣り糸の物性(強度や伸び)が変わってしまって駄目。その解決策として低温で染める方法があるんですが、フロロカーボンは吸水性がほとんどないから低温だと全然染まらない。じゃあ塗ろうかってなると、今度は松田さんが「塗るのは駄目」って言うんです。糸の透明度に影響するから駄目だと。もうね、どうすりゃいいのって話ですよ(笑)』

 

株式会社 水井の職人さんたちの高い技術力に
ブラックストリームの黒潮カラーは支えられている

それからは、試行錯誤の連続だったと水井氏は振り返る。

『ひたすら考えてアイデアを出して、試してはまた考えての繰り返しです。とにかく膨大な時間をかけました。私はやっぱり染色職人として培ってきた知識や経験を頼りにいろいろ考えるんですが、松田さんはどこか普通の人とは違う発想や感性があって、我々職人でも気付かないことに着目するんです。多くの人が「そんなことできない」と切り捨てるような無理難題でも「やれる」という自信みたいなものを持っていて、それはやっぱり松田さん自身がものすごく勉強しているからでしょう。彼の奇抜な発想はもちろん、絶対やれるという気概に後押しされて、前に進むことができました。』

 

トライ&エラーの末に見えた突破口

そしてある時、糸の内部深くは入らないが、表面に少しだけ色を入れる方法を見つけ出した。この発見が突破口となり、フロロカーボンの物性を損なうことなく、あの繊細な色味をもった釣糸が誕生した。

 

染色職人の技と拘りを釣糸に染めこむ。

ダンボールは水に濡れると色が濃くなるが、釣糸にもわずかだが同じ現象が起こる。水井氏は染色職人はその微細な色の変化も計算した色を、完璧に再現して見せた。その道を極めるプロフェッショナリズムが生み出した、全く妥協のない色。黒潮カラーは、まさに唯一無二の傑作である。



 

 

 

[ラインナップ]

0.8号〜5号

号柄 0.8 1 1.25 1.5 1.75

2

2.25 2.5 2.75 3 3.5 4 5

標準直径(mm)

0.148 0.165 0.190 0.205 0.220 0.235 0.248 0.260 0.274 0.285 0.310 0.330 0.370
長さ 70m 50m

 

6号〜18号

号柄 6 8 10 12 14

16

18

標準直径(mm)

0.405 0.470 0.520 0.570 0.620 0.660 0.700
長さ 50m

 


  1. [使用上のご注意]

    ◎ブラックストリームの特殊ポリマー層はゴムのような特性を有する為、取扱や保管には特別の注意・配慮が必要です。
    ◎設計通りの釣糸の品質を保持するため、いかなる釣糸製品にも共通して、下記の注意事項をお守り頂きますようお願い申し上げます。

    1.水に濡れたまま、或いは高温多湿の環境下に保管しないで下さい   
      特殊ポリマー層同士が融着(ブロッキング)する可能性があります   
      推奨保管条件:15〜25℃ 50%RH以下
    2.アルコールやアセトンなどの溶剤に接触させないで下さい   
      消毒液にはアルコールが、除光液にはアセトンなどが含まれます   
      それらが糸を膨潤させたり、溶解させたりする可能性があります
    3.傷が確認されたら速やかに交換して下さい   
      傷は糸の設計強度を損なう要因となり得るため、速やかに新しい糸と交換して下さい   
      特殊ポリマー層へ傷がついた場合も、従来のハリスと同様に、速やかに新しい糸と交換して下さい

 

 

 

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