均一で高密度の大気圧プラズマを糸に処理する特許製法(特許4611409号/特許5946119号など)を採用。「撥水部」と「親水部」の相反する特性を、交互に付与する新独自技術を確立。操作性に優れながら、水をしっかりと掴んで馴染みに易いという、相反する性質を共存させることが可能となりました。さらにこれらの特性は、従来加工の4〜5倍以上の耐久性があります。




今作では、単なる復刻版の再現に徹するだけでなく、初代から20年以上に渡り培ってきた紡糸技術を活かし引張(直線)強度と結節強度のいずれもが高い水準であることを目指して設計されました。釣糸は、溶融した樹脂を冷却固化し、加熱しながら延伸することで高い物性を得ることができますが、延伸するほど引張強度は高くなり結節強度は低くなるという相反する性質があります。松田スペシャルは、初代の開発コンセプトを引継ぎ、引張強力に対して約80%以上の結節強力を保持することに成功しました。

松田スペシャル競技では、操作性に優れた硬さを得るために、原糸段階から硬さの設計を変えています。ナイロンハリスの硬さを目標に、道糸として扱い易い適度な硬さに設定しました。

塩結晶が生じにくい=キズがつきにくい
潮馴染みを良くするために親水性だけを付与すると海水が糸にまとわりつき、海水が乾燥すると塩の結晶となり、結晶の鋭利なエッジによって糸にキズがついてしまい性能劣化につながります。撥水性を部分的に付与した松田スペシャルは、潮馴染みを良くしながらも、余分な海水の付着を低減することができます。
下図左は大気圧プラズマ技術によって撥水部分と親水部分を交互に付与した糸、下図右は原糸で、使用により従来技術のコーティングが剥がれた後と同等の糸です。72時間、海水と同等濃度の塩水に浸漬した後、スプールに巻き取って乾燥させた糸です。一目瞭然の結果となりました。

今作では、初代・松田スペシャルの唯一無二のカラーを完全再現。 20パターン以上の試作を繰り返し、カラーを再現しつつ物性に影響を与えない配合を追求しました。

記念すべき初代・松田スペシャル
「シグロン 松田スペシャル」

試行錯誤した開発工程サンプル
◯松田スペシャル(特製ハードケース・スプールステッカー入)

号柄 | 標準直径(mm) | メーカー希望小売価格 |
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1.5 | 0.205 | ¥5,000 |
1.75 | 0.220 | ¥5,000 |
2 | 0.235 | ¥5,000 |
2.5 | 0.260 | ¥5,000 |
3 | 0.285 | ¥5,000 |