大気圧プラズマを用いれば大気圧下で物質の表面を親水化することができます。
従来の低気圧下の処理に比べ、大気圧下での処理は装置構成が容易で、連続処理が可能です。
さらには、あらゆるガスをプラズマ化する技術により、さまざまな物質の表面を高速で親水化することができます。
下の動画では、有機ガラスの一種であるポリカーボネートの親水化をご紹介しております。
素材表面を化学的に改質することで親水性を向上することができます。
大気圧プラズマ処理による親水化がどのようなことに役立つのか、をご紹介致します。
親水化により、表面の濡れ性を高める=表面張力を下げることができます。 大気圧プラズマを用いれば、狭い隙間や細いパイプの内部にもプラズマが入り込むため、親水化、すなわち濡れ性を高めることが容易です。 内部の濡れ性を高めることで、狭い隙間へ接着剤を浸透させたり、毛管現象を高めたりすることができます。
その結果、接着剤の量を減らし節約できたり、隙間の奥深くへ接着剤を流し込んで接着強度が上がったり、隙間を均一に埋めることで液体や気体の漏れを防いだりすることが期待できます。
また、従来からある低気圧下でのプラズマ処理とは異なり、大気圧プラズマを用いることで、大きな処理対象物(例えば車や建築物)にも直接プラズマを処理することができます。
下の動画では2枚のアクリル板の隙間(0.5mm)とポリオレフィンパイプ(内径1mm)の内部に大気圧プラズマを照射し親水化することで、液体を吸い上げる量が劇的に増加しました。
様々な素材や形状の物体にプラズマを照射することができます。